霊園とは人の遺骨を埋葬するだけではなく、その御霊(みたま)を供養する場であるので、霊園と宗教とは切っても切れない関係にあるのですが、国民の宗教は多岐にわたるので、特定の宗教を押しつける礼拝対象を霊園に置くのはよくないかもしれないと考えました。写真は霊園、美原ロイヤルメモリアルパーク内にある礼拝対象。仏教信仰者には聖観世音菩薩様に見え、キリスト教信仰者には聖母マリア様に見える。だから名称も「無限生命 像」としました。その名は人に、生命の創造主である神(あるいは阿弥陀如来)を思い起こさせ、人はその肉体滅ぶとも、霊的存在として永遠に生きる、死後もお墓参りをするのだと諭しているようでもある。後ろの土塀に見える壁は、グランドレベルに高度差がある隣地との境界のコンクリート擁壁なのですが、これも霊園内の景観を改善するために、数段ブロックを積んで瓦を載せ、塗装してカラー吹きつけを施してあります。