三角地を利用した霊園設計です。関東に比べ、関西ではまだまだ少ない洋墓需要、和墓を建てる地域との面積比はよくよく考えて設計しなければならないところです。洋墓を建てる環境を今流行しだしたガーデニング墓地とするなら、それ相応の面積をとらなければならなくなるので、少なくとも景観の上では面積を広くとっているように感じさせねばなりません。墓が建たない三角地は総て植樹して全体を公園にしたてました。一番奥にある南欧風列柱があるスペイン屋根の建物は、洋墓コーナーの雰囲気を盛り上げるのと、霊園にそぐわない後ろの背景を視界から消すのが目的。駐車スペースは広めかもしれませんが、墓参が極度に集中する彼岸とお盆にある程度の対応を考えるなら、この程度のスペースは絶対に必要であると考えました。寺院風土塀に見えるのは、ブロック塀に塗装してカラー吹きつけしています。参道や駐車場、エントランスは総てインターロック。排水溝は埋設し、その上に盛り土をしてグランドレベルを数十センチ上げ、雨水は一旦地下に染みこませた上で排水溝で外に流す方法をとっています。ガーデニング墓地の植栽に対しては、夏場のために自動散水装置を設置。